誰でもできる新型カムロードのヘッドライトバルブ交換方法をものすごく細かく解説

新型カムロードヘッドライト

少し暗い、新型カムロードのヘッドライトバルブを交換しました

元自動車整備士が新型カムロードのすごく簡単なヘッドライト交換方法を、初心者でもわかりやすいように頑張って解説いたします。
車体が同一のトヨタダイナトラックでも作業方法は同じではないかと思います。

まず、用意するもの

ヘッドライトバルブ交換に必要な部品たち

交換用のヘッドライトバルブ
カムロード用 IPF製 H4 LEDヘッドライトバルブ
新型カムロード用に購入したIPFのH4LEDヘッドライトバルブとウェッジ球

新型カムロードのヘッドライトバルブの種類はH4です。
ハロゲンバルブ、HID、LEDバルブなど、様々なタイプのH4バルブが使用できます。
なお、LEDバルブに交換する場合はドライバーユニット一体型のものを購入すると、かなり配線の処理が楽になります。

個人的にIPFのLEDヘッドライトAmazonモデルとLEDウェッジ球を使用しています。
IPFのH4LEDバルブは一体型のものです。
Amazonモデルは、市販品のものが簡易梱包になって、価格を抑えた商品です。
IPFは信頼性の高い灯火類パーツのメーカーです。

交換用のウェッジバルブ(ポジションランプ)

ポジションランプ用のウェッジバルブも同時に交換する場合に必要です。
新型カムロードのポジションランプはT10のウェッジバルブです。
せっかくヘッドライトを外すのであれば、高耐久のLEDバルブに交換するといいと思います。
ヘッドライトと色味も統一出来ます。

ヘッドライトのゴムソケットカバー
新型カムロード ヘッドライトの防水ゴムカバー 90075-65002
トヨタ純正部品の防水ゴムカバー 部品番号:90075-65002

HIDやLEDに交換する場合に必要になる、ヘッドライトへの水の侵入を防ぐための防水用のカバーです。
ハロゲンバルブに交換の場合は不要です。現在車体に付いているものをそのまま使用します。
トヨタ純正部品 部品番号 90075-65002 左右分で2個必要です。
1個700円前後で売られています。
型番が同一であれば、どの車種用でも使用できます。
トヨタの共通部品ですので、多くの車種で使用されている部品です。

ヘッドライトバルブに必要な工具

・10mmのソケットレンチ(もしくはプラスドライバー)
プラスドライバーでできなくはないのですが、基本的に10mmのソケットレンチが最適です。
ボルトが固着していた場合にプラスドライバーで外すのは困難です。
また、奥まった場所のボルトを外す必要があるので、メガネレンチやスパナも困難です。
・マイナスドライバーや、ラジオペンチなど
配線固定用のクリップを外すのに使用。
プラスのドライバーや、ただの棒でもできないことはないと思います。
・ニッパー
ヘッドライトの防水ゴムカバーを交換する場合に、元のゴムカバーを切断する必要があります。
ハロゲンバルブに交換の場合は不要です。
・ビニールテープ、タイラップ等
LEDやHIDバルブに交換した際は、配線が長くなります。
ケーブルをまとめておくのに使用します。
ドライバーユニット等が別体になっている場合は、外れないようにタイラップ等で固定する必要があります。
ハロゲンバルブへの交換の場合は不要です。
・クッションや毛布等の保護、傷防止材
主にヘッドライトを取り外して、バルブを交換する際にヘッドライトを置くのに使用します。
ヘッドライト表面は樹脂なので、地面や硬い物の上に置くとヘッドライト表面に傷がつきます。
また、グリルを取り外す際に、バンパー保護用のものがあってもいいと思います。

余談 : LEDヘッドライト取り付けキットは必要か?

社外のヘッドライト取り付けキットが販売されていますが、防水ゴムカバーと、ヘッドライトのコネクターがセットになっており、元のゴムカバーから配線を取り出す作業が省略できます。
元の配線をそのまま残すことができます。
ただ、元の配線を残しても、もう使う事は無いと思います。
LEDバルブ装着用にゴムカバーを交換した後でも、そのままの新しいゴムカバーでハロゲンバルブに戻す事も出来てしまうのです。
純正でついてるゴムカバーはハロゲンランプ専用ですが、交換後はハロゲンバルブ、HIDバルブ、LEDバルブどれでも使用できるようになります。

作業手順

作業前に!

グリル上部の保護テープの貼り付けなどは不要です。
基本的にグリルの上部には、何かが触れることはありません。
バンパーの上部には触れる可能性があるので、保護をするのであればバンパー上部を保護材でカバーしてください。

1.グリルを外す

グリルのネジで固定されていて、工具での取り外しが必要な所は一箇所です。
10mmソケットかプラスドライバーで外せるネジが一本です。
この箇所は、ネジの受け側が樹脂のパーツで固着する可能性が少ないためプラスドライバーでも回るかもしれませんが、10mmのソケットレンチを使うのが無難です。

新型カムロードのグリル
グリルの取り外しは矢印の箇所のネジを取り外せばOK

固定しているネジを外すと、その他のグリルの固定部分はプラスチック製のリテーナーを刺しこんで固定してあり基本的には引き抜くだけで外れます。
ただ、走行によって砂などが噛み込んだり、サビの発生で固着し、素直に抜けない場合が多々あります。
固定箇所は、上側9箇所、下側2箇所です。
上部白い9箇所(白い部分が受けです)下部、(ヘッドライト内側の水色の部分、この画像ではリテーナーが写っています)の2箇所です。

簡単なグリルの引き抜き手順

グリル上側の左右から取り外します。
グリルの角の部分に指を入れて引っ張ります。
工具は使わずに指で引き抜いてください。
工具を隙間から入れて引き出そうとすると余計な傷をつける可能性が高いです。
左右の端っこから4つづつ外して、最後に中央のエンブレム部を引き抜きます。
これでグリルの上側が浮きます。

下側のクリップは強力です。
下側はクリップを引き抜ければ引き抜いてもいいのですが、クリップの受けが金属なのでサビで固着している場合があります。
その場合は無理に引き抜かずに、グリルに固定してあるクリップの上側が切り欠いてあるので下側にずらすと、クリップを車体側に残してグリルを外せます。
無理に引き抜こうとするとクリップを破損してしまいます。

余談 : クリップが破損した場合

取り外す際にクリップは非常に破損しやすいです。
特に寒い時は、面白いほどにパッキパキ壊れます。
「あ、壊しちゃった、、、」と凹まなくても大丈夫です。
破損する前提で設計してあり、簡単に交換できるようになっています。
部品はトヨタ純正部品の他、社外品もありネット上でも購入できます。
ただ、グリル本体などを破損した場合はそこそこ凹む必要があります。

2.ヘッドライト本体の取り外し

固定されているネジは3本です。
正面上、正面下、横側。
その他に、刺さりこんで固定する突起が2本あります。

新型カムロード トヨタダイナ ヘッドライトバルブ交換
新型カムロードのヘッドライトバルブ交換には、ヘッドライトユニットの取り外しが必要。

固定ビスは、見た目一緒なのですが、ネジタイプとボルトタイプがあり、ボルトタイプは固着するとプラスドライバーでは回りません。
10mmのソケットレンチを使用して取り外します。

簡単にヘッドライトを取り外す手順

ヘッドライト取り外しまで一連の作業になります。
全て手元の届く範囲に工具を置いてから作業を開始してください。

1、車体正面下側の1本ビスを抜きます。
2、その次に車体中央側のビスを完全に抜き切らず、8割程度緩めます。
3、サイド下側のビスを抜きます。
4、サイドにある突起を引き抜きます

サイドの取り外したビスの上側に金属の突起部分があり、それを抜くには車体前面方向にまっすぐ引っ張る必要があります。
真っ直ぐ引かなければ抜けにくいか、角度によってはまったく抜けないです。
引き抜く時に、車体中央のビスを残しておく事で、真っ直ぐ引き抜けます。
それはもう、ものすごく簡単に抜けます。
5、突起をぬいたあとに、車体中央のビスを取り外します。
6、ヘッドライトをゆっくりと引き出す
これでヘッドライト手前に引き出せますが、まだ配線が繋がっていますのでゆっくり引いてください。
もう一本突起があるのですが固定はされておらず、位置出しのために刺さっているだけです。
7、配線の取り外し。
ヘッドライトを取り出す際に、配線が繋がっていますので、ひとつづつ取り外します。

コネクターの突起を押し込んで引き抜きます。
引き抜くにもやや硬いですし突起を押すのにも力が必要です。
運転席側で5本、助手席側で4本の配線がつながっています。
・ヘッドライト用電源
・ヘッドライト光軸調整用電源
・ウインカー
・ポジションランプ
・何かのタンクのセンサー用の配線(運転席側のみ)

コネクターの他に配線が白いクリップでヘッドライトに固定されている箇所がありますので、それらも取り外さなければなりません。
マイナスドライバーを差し込んでこじると抜けます。
爪が食い込むように挟み込んでいるクリップなので、力で抜いて大丈夫です。

ポジションランプのウエッジ球を交換する場合のポイント

ウエッジ球の場所が車体外側の下側のソケットなのですが、ウェッジ球はコネクターではなくソケットごと引き抜いてください。
ソケットは、コネクターを持って、反時計回りで緩めて引き抜きます。
特にLEDのウェッジの場合、逆向きに刺すと光らないタイプがあるため、動作確認の際に配線を繋げたままの方が便利です。
ちなみにウェッジ球はかなりしっかり差し込まれているので、そこそこの力で引き抜かなければなりません。
握り潰さないように注意!

3、ヘッドライトバルブ交換

ハロゲンバルブへの交換の場合
新型カムロードのヘッドライトユニット
取り外した新型カムロードのヘッドライトユニット

防水ゴムカバーのびろーんの部分を引っ張ってカバーを外します。

中のヘッドライトバルブに刺さるコネクターを抜き、バルブを入れ替えます。
ヘッドライトバルブを固定している棒状のものは、上の画像の場合、右側にあるU字の部分を押し込んでそのまま上にスライドさせるとパカっと開きます。
引っかかってるだけです。
プラスのネジ部分は取り外す必要はありません。
バルブを入れ替えたあとは、来た道を戻るだけです。
ゴムカバーを戻し、車体のコネクターと接続し、点灯確認。
点灯確認した後、車体にビスで固定、反対側のライトも同様に行い、最後にグリルを取り付け完成です。

LEDやHIDバルブ交換の場合 防水カバー交換をする場合

HIDやLEDバルブを取り付けるために防水カバーを交換する場合、取り付けキットを購入している場合は、カバーと配線を入れ替えるだけです。
キットなしで、防水カバーのみを購入した場合は、純正の配線を取り出す作業が必要です。
まず、防水カバーをニッパーで切断します。
カッターを使用したい所ですが、手が滑った際に配線を切断し、悲しい思いをします。
基本的にニッパーでプチプチ切っていくのが無難です。

あまり限界まで攻めて、配線にダメージを与えると嫌なので、多少残しました。
気になる場合は、最後まで除去してもいいと思います。

今回交換したアマゾン限定モデルのIPFのLEDバルブです。
以下の説明は一体型のLEDバルブ用ですが、HIDや別体式LEDバルブでも同様の作業です。

LEDバルブは台座と本体が分離しますので、台座は最初にヘッドライト本体に固定します。
LEDバルブ本体はゴムカバーと合体させます。
しっかりと奥まで押し込んでおくと取り付けしやすいです。

切り欠きの位置を確認し、ヘッドライト側にぐいっと押し込んで、回して固定。
防水ゴムカバーも縁の部分をしっかりと押し込んで取り付けます。
その後、LEDバルブとヘッドライトのコネクターを接続。

裏側はコネクター剥き出しなので、ビニールテープで保護しておきます。

配線が少し余りますので、ビニールテープやタイラップなどでまとめておきます。

以上で、バルブのセットは完了です。
車体のコネクターと接続し、点灯確認を行います。

トヨタダイナトラックのLEDバルブの点灯確認
LEDバルブの点灯確認。

点灯確認をしたのち、ヘッドライト固定ビスで固定します。
同様に反対側も、交換します。
最後に、グリルを取り付けて完了です。
後は夜を待ち、新しいバルブの光を堪能してください!!

新型カムロードヘッドライトLEDバルブ
かなり暗い新型カムロードの純正バルブからかなり光量がアップされたLEDバルブ。

新型カムロードのLEDフォグランプも交換できます

新型カムロードLEDフォグも交換することができます。
長くなるのでこちらの記事にまとめました!

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